アラル海
一昨日だったか、テレビ朝日系列で、地球環境の問題を取り上げた番組を放映していた。この番組は大切だから、観なさいと、カミさんに強要されて、渋々観ていた。地球環境を破戒しているのは、結局人間のエゴで、もはや、どうし様もないところまで来ているのではないかと思う。だから、この手の番組は、気分が暗くなり、怒り、最悪の状態になってしまうので、最近はあまり観たくない。ゴアさんにしても、大邸宅に住み、空調設備が派手に動いているそうではないか。
環境保護には お金がかかる。エコカーも素晴らしいと思うのだが、年金生活者には、そんなゆとりがない。最近の電化製品は、省エネだそうだ。しかし、そんな新製品を購入するゆとりはない。エコカーは税金も安くなるとのこと。貧乏人は何時までも貧乏なのだ。
世間に疎くなっているので、 旧ソ連領のアラル海がどうなっているか知らなかったが、番組では、アラル海が消滅すると伝えていた。かなりのインパクトを僕は受けた。番組をご覧にならなかった人のために、またこのブログを書くにあたって、改めてアルル海を調べてみたので、下記に記することにした。以下は Wikipediaからの抜粋である。
地上から消滅する海、アラル海
内陸湖。塩分濃度は海水の1/10程度であった。流出河川は無く「尻無し湖」と呼ばれる。かつては世界で4番目の面積を誇っていたが、1950年代に、スターリン時代の旧ソ連が五ヶ年計画の一環として実施した綿花栽培のための灌漑や、アムダリア川の上流部にカラクーム運河を建設した事により、アラル海に流れ込むアムダリヤ川とシルダリヤ川の流量が激減し、急激に面積が縮小している。1989年頃には、北側の小アラル海と南側の大アラル海に分断され、さらに現在は大アラル海が東西に分断されつつある。1960年に比べて、水面が15 m以上低下し、面積が62%、水量が84%も減少、塩分濃度が6倍以上になった。これにより、アラル海に生息していた魚などの動物の大半が死滅し、漁業が壊滅し、名産であったキャビアや缶詰などの周辺産業もほぼ全滅。ゴーストタウンと化した地域も少なくない。また、干上がった湖底から舞い上がる塩により、周辺地域での塩害や健康被害なども発生している。さらに内部のボズロジェーニエ島で行われていた旧ソ連の細菌兵器開発施設が連邦解体により放棄されていたが2000年代に入り地続きになったため細菌の蔓延が危惧されている。
時代背景
冷戦時代のソ連は社会主義陣営の盟主として西側に対する示威行為として社会主義的政策により素晴らしい効果を挙げることが要求された。そのため中央アジアの砂漠地帯を農業用地に変え綿花栽培を行い東側陣営の需要に応えようとした。そしてその結果は「社会主義の勝利」として華々しく喧伝された。
[編集] 計画の陥穽
ところがこのカラクーム運河建設計画は、中央政府が専門知識のないまま机上の思いつきによる発案をトップダウン式に命令を下したため、多くの欠点を看過したまま断行され、多くの禍根を残すこととなった。
- 乾燥気候の砂漠地帯であり、もともと大量の水を必要とする綿花や水稲の栽培には向かない風土である。
- 土壌にはもともと塩分を多量に含んでおり、少量の水を大地に与えた場合、毛細管現象により却って地表に塩分を輩出し、不毛地帯になってしまう。
- 従って最初は強制的な灌漑により耕作できた土地も塩害の進行とともに放棄せざるを得なくなる。
- 政府は灌漑用水を二つの河川、アムダリヤ、シルダリヤのみに頼り、灌漑用水路を建設したが、なんと手掘りであったため、大半の水が無駄に砂漠に吸い込まれる結果となった。そしてその大地に染み込んだ水分もまた大地の塩分を地表に排出することとなった。
- このようなずさんな灌漑設備により流量の激減した両河川は下流域のアラル海の水域を大きく減少させることとなった。
ソ連の科学者の中にはそのような事態を招く事をあらかじめ想定し反対を唱えた者もいないではなかったが「社会主義を妨害するもの」として処分の対象となった。 中央政府は当時このように説明していた。 「アラル海で捕れるチョウザメのキャビアがどれほどの利益になろうか。それが社会主義の勝利にどれほど貢献するというのか。それよりも砂漠の地を緑に変え、そこで栽培される綿花がどれだけの利益を生み出すだろう。なるほど、灌漑によってアラル海は干上がるかもしれない。しかし社会主義の勝利のためにはアラル海はむしろ美しく死ぬべきである」と。
[編集] 悲惨な結末
アラル海の死は湖の死に留まらず多くの悪影響を生み出した。
- アラル海は砂漠地帯の中のオアシスであった。アラル海の存在によって気温、湿度が一定の過ごしやすい環境に保たれ、そのことにより周囲には林などの植生が生存でき、多くの動植物も生息できた。
- 湖が干上がることにより、雨は降らなくなり、気温も年較差が激しくなった。
- そのことにより周辺の緑が枯れ、表層土も失われ、湖ともども砂漠化の進行を加速化していく。
- 砂漠化した大地からは塩分を大量に含む砂嵐が頻発するようになった。
- 人々はオアシス地帯の住人として漁業、水運、交易を生業としていたがその生活基盤のいずれもが破壊されゴーストタウンとなった都市も多い。
- 飲料水は地下水に頼っていたが塩分濃度の上昇のみならず、上流の農業地帯で使用された農薬が混入し深刻な健康被害をも齎した。
- 灌漑地域は地下水位の上昇によりところどころに小規模の湿地、水たまりを生み出し、蚊などの害虫の温床となった。
2003年時点で、大アラル海の面積は14293 km2、小アラル海の面積は2865 km2で、合計17158 km2。これは1960年時点の面積67499 km2の25%にすぎない。かつては4位だった面積順位は、大アラル海が18位、合計でも17位にまで落ちた。体積は10%にまで下がっている。特に大アラル海は面積で23%、体積で8%に減っており、塩分濃度の上昇が著しく、80(西アラル海)~110(東アラル海) g/lと、1960年の10 g/lを大きく超えている。その一方で、小アラル海は面積で47%、体積で28%の縮小にとどまり、塩分濃度も20 g/lと、辛うじて、従来棲んでいた生物の一部が生息可能である。カザフ政府はカレイ類を養殖、放流しているが漁獲されるものはダム建設以前にはほとんどその一種だけのようであった時期もある。

コメント